宿り木

今年もCirqueに宿り木がやってきました。

今年は宿り木が3つもあり盛大です。去年もお伝えしましたが宿り木は古くからヨーロッパでは宗教的に神聖で幸運を呼ぶ木とされ、魔除けとしてクリスマスには玄関につるす習慣のあるところもあるとのこと。ヨーロッパでは不老長寿の薬、魔除け、幸運をもたらすものとして捉えられ、日本でも8世紀に編集された万葉集の中で大伴家持が宿り木をめでたい正月の宴席で詠んでいて、宿り木を髪の毛に飾り長寿のおまじないにしていたことが歌われているそうです。ヨーロッパでも日本でも、宿り木は生命力の象徴として人々を守り幸運を授けるものと信じられていて遠く離れていても捉え方が同じなんて驚きました。

今年は日本ヤドリギでも珍しい赤い実(橙黄色)の宿り木もあります。アカミヤドリギというそうです。ヨーロッパでは果実が白く、日本や中国、東アジアに分布する宿り木の果実は淡黄色がほとんどですが、まれに橙黄色になるものもあり、なぜなのかまだ明確になっていないとのこと。宿り木の事を調べれば調べるほど本当に面白い植物だなと思いました。冬は木の葉が無くなり宿り木が見つけやすくなる季節です。皆さんお住まいの地域でも見つける事ができるかもしれません。もし見つけたら教えてください。

スタイリスト山邉