広重ブルー

今回楽しみにしていた歌川広重の浮世絵「広重ブルー」を見に太田記念美術館へいってきました。

今回見に行って北斎や広重が使った青色は18世紀初めにドイツ・ベルリンの塗料技師が、原料の調合を間違えて奇跡的に誕生した「ベルリン藍(ベロ藍)」という合成顔料だったことを知りました。既存の藍色とは異なる、オランダ舶載のベロ藍(ベルリンブルー、プルシアンブルーとも)が中国で安価に生産されるようになり浮世絵にもベロ藍がさかんに使用されるようになるまでは、植物由来の染料では色あせが激しく、明るい青を出す鉱物由来の顔料は希少・高価で、青色は庶民向けの浮世絵には使いたくても使えなかった事やグラデーションになりづらかった事などまた新たに色々知る事ができました。今回展示されている浮世絵は初刷りに近い浮世絵なのか綺麗な青色の和紙に木版の跡が浮き出ていて何だか絵も立体感があるように見え、広重の絵の青のグラデーションや使い方、彫り師、摺師の技量にとても魅了されました。会期は前期11月4日月曜日(祝日)まで、後期は11月9日土曜日から12月8日日曜日までやっています。興味がありましたら是非!

スタイリスト山邉

追記

ますます猫グッズが増えていきますが、広重の猫ピンバッチを購入してしまいました。とても実家にいる猫に似ていてかわいいです。