表装-肉筆浮世絵を彩る-
今回の展覧会は浮世絵ではなく表装をテーマにしたもの。面白そうだなと思い太田記念美術館へ行ってきました。

「表装」とは、絵画や書の保存・鑑賞のために、裂地や紙を用いて掛軸や巻物などに仕立てることを指し、展覧会で解説されることや図録に掲載されることもあまりないが、絵を引き立たせる重要な役割を果たしているとのこと。江戸時代以降の表装には、豊かな服飾文化を背景に多彩な裂地が活かされていて、美人画の表装として好まれた可憐な模様の更紗や美麗な能装束は刺繍や染模様が鮮やかで今まであまり注目してこなかったので見る視点が変わって来てよかったなと思いました。歌川国芳展を以前見たときにもあった弟子の月岡芳年が国芳の13回忌の書画会で追善絵としてかいた肉筆絵がありました。その時は何も思わなかったのですが、絵の表装の一部に紫に白い大柄の文様が染め抜かれた裂が使われているのですが、それは染物屋出身である国芳飾るに相応しいものが選ばれていて、軸先が陶器だったりと色々知ってからの描かれている国芳とねこを見ていたら感極まって涙がでました。自分にとってはこの作品の表装はとてもわかりやすかったです。会期は3月29日日曜日までやっています。興味がありましたら是非。
スタイリスト山邉

