浮世絵版画体験

太田記念美術館のTwitterで紹介されていた日中国交正常化50周年記念展PartⅢ「~珠璧交輝~ 清代木版年画+UKIYO-E展」へ行きましたら、館内で歌川国芳の「見立東海道五拾三次岡部 猫石の由来」で踊る猫又だけの浮世絵版画体験がありました。

浮世絵は木版に顔料を塗って刷毛でのばし和紙を設定して馬連で摺っていきます。体験する事はまず猫の全体図、手拭いの模様、猫の目や三毛猫の黄色い柄、最後に黒い柄と四つの木版を順番色をのせていって完成させるものでした。館内を回ってからやってみようと気軽に考え、後から体験しようとしたら紙がなく、紙がないことを受付の方に伝えるとなんと1日30枚限定とのこと。諦めきれず見ていたら、失敗作が捨てられず机の上に残っていて猫又の姿が薄く擦られていただけでした。どうしてもやってみたかったので、それを使ってそこから版画していきました。

やってみてかなり繊細な作業だなと感じました。見事に失敗しましたが、猫又の黒い柄が妖怪感があるような異様さは出てると思います。いい体験ができて良かったです。作品展は中国版画と日本の浮世絵の違いや浮世絵でも見たことがなかった中国の物語や風景の浮世絵があり面白かったです。浮世絵は前期と後期に分かれるとのこと。作品展は入館無料で11月20日日曜日までやっています。浮世絵版画体験は1日30枚限定ですので、早めの方がいいかと思います。興味がありましたら是非。

スタイリスト山邉