ピカソとその時代

以前見かけてからどうしても気になっていたポスターの「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルググリューン美術館展」へ行ってきました。

美術商のハインツ・ベルクグリューンが最も敬愛した同時代の4人の芸術家たち、パブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティの作品とこの4人に彼らが共通して師と仰いだモダンアートの祖、ポール・セザンヌも加えた97点の作品に、日本の国立美術館の所蔵・寄託作品11点を加えた合計108点で構成され、ベルクグリューン美術館の設立後、館外でまとめてコレクションを紹介する展覧会は今回が初めてで、97点のうち76点が日本初公開とのこと。気になっていたピカソの「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」は実際見るとポスターとは全然違って顔が変な形していますがなんか愛情というのか優しい感じがしました。本物は全然違うなと思いました。

ピカソの数ある作品の中に神話に関する絵もあり、ゲルニカを予見する重要かつ深遠な版画作品といわれている「ミノタウロマキア」は小学生の頃星座の天体観測からはまった古代ギリシャ神話好きの自分は今回一番魅入ってしまいました。国立西洋美術館に来館したのは2回目ですがなんだか作品がゆったり心地よく見れてやはりル・コルビュジエはすごいなと思いました。会期は来年の2023年1月22日までやっています。興味がありましたら是非。

スタイリスト山邉