浮世絵お化け屋敷


夏といえばお化けの季節。今まで浮世絵で幽霊や妖怪の絵をちょこちょこと誰かしら描いているので見たことはあっても、お化け屋敷というほど集めた展示は初めてだったので、楽しみに「浮世絵お化け屋敷展」を見に太田記念美術館へ行ってきました。

狐や狸、猫、蛙など擬人化したものばかり目を向けていたせいか、江戸時代の怪談といえば四谷怪談や番長皿屋敷や、河童などの妖怪をすっかり忘れていました。主に歌川国芳や月岡芳年の浮世絵が展示されていて、今回浮世絵を見ていてすごいなと思った絵は月岡芳年の「新形三十六怪撰 皿やしき於菊の霊」の浮世絵で幽霊の透けた感がすごくて解説にも書かれていましたが摺師のものすごい技量がないとできないとのこと。巧みな腕前に感動しました。歌川広重と広重の弟子の歌川広景浮世絵もあったのですが、どちらもぶっと吹いてしまうユーモアのある浮世絵で笑ってしまいました。国芳の猫の妖怪、猫又の浮世絵は今回前期展にはなかったので、後期も見に行きたいと思います。前期展は終わってしまいましたが後期は9月6日金曜日から9月29日までやっています。興味がありましたら是非。

スタイリスト山邉

追記
最近空を見ると鱗雲が見られ秋に移行しているんだなと思いましたが、まだまだ暑いので国芳の猫団扇を購入してしまいました。これで少しでも残暑を涼しく過ごそうと思います。