青松ぼっくり

去年からCirqueのお客様から教えていただいた松の葉をジューサーで作る松葉ジュースを飲んでいます。松葉にはフラボノイド類ルチンの仲間、ケルセチンという成分が多く含まれていてケルセチンには血管を強化したり、抗がん作用、老化予防、抗酸化作用、アレルギー緩和の効果があるそうです。青松ぼっくりも良いと聞いていましたが、丁度冬で購入できなかったため今年の春に購入しましたが、かなり小ぶりだったので松葉ジュースにいれたりいれなかったりとだいぶ余っていました。購入したときに青松ぼっくりで調べたところ、シロップやチンキ、豆乳に入れると次の日にヨーグルトになることなど見てはいましたが、ジュースに入れることしか考えていませんでしたので、その時は作ってみようとは思っていませんでした。教えてくださったお客様からシロップを作ったと聞いて春に購入して余っていた青松ぼっくりの期限が迫っていたためシロップを作ってみることにしました。作り方を調べていたら青松ぼっくりの実は毒性が少なく食べられ、ロシアでは、ゆるめのジャムにしたり、昔から病気の治療や予防、咳止め、去痰に使われてきたそうです。そういえばフランスのはちみつ専門店の松ヤニキャンディをいただいたとがあったなと思い出しました。改めて松の効果に驚きつつもシロップを加熱か非加熱で作るか迷った結果、今回は加熱して作ってみることにしました。加熱で作る際、松ヤニがすごいと書かれていましたが本当に松ヤニとの戦いでしたがなんとか作ることができました。

3センチ未満の小さい松ぼっくりはアクが少なく食用に使われるようで、松ヤニは小さくとも多くて大変でしたが、美味しく作ることができました。松ヤニは米ぬか石鹸がとれると書いてあるサイトがあり、米ぬか石鹸でなんとか取ることができました。松葉ジュースを作る方おすすめです。あと、冬前に購入した青松ぼっくりは大きく、大きめの物は松やにも増え硬く、アクも多いとのことで食用ではなくチンキにしている方がいたので、チンキも作ってみることにしました。これは保存瓶に青松ぼっくりとウォッカを入れて2週間待つだけなので簡単につくることができました。

チンキとははハーブをアルコール(ウォッカ、ホワイトリカーなど)に漬けて成分を抽出したもので、チンキ剤、ティンクチャー(tincture) とも呼ばれ、アルコールに漬けることで、お湯では抽出されないハーブの有効成分を効率よく引き出すことができ、長期保存でき化粧水や、ルームスプレー、消毒用のスプレー代わりに使えたり、水で薄めて飲んで免疫力アップにもいいそうです。チンキはこれからくる冬で試してみようと思います。青松ぼっくりの季節は終わってしまいましたが、松葉ジュースは年中できます。興味がありましたら是非。

スタイリスト山邉