癒しの日本美術-ほのぼの若冲・なごみの土牛-

今回 X(旧Twitter)にて山種美術館で長沢芦雪のかわいい犬の作品を見かけて是非見てみたいと思い行ってきました。

長沢芦雪の作品をみたのは何年か前に何処かの美術館で見たのか忘れてしまいましたが、「白象黒牛図屏風」でリアルな牛のお腹あたりに漫画のような、ゆるキャラみたいな子犬に驚いたことでした。こんな面白い絵を描く人がいたんだと思いました。伊藤若冲も長沢芦雪と同じく江戸中期に活躍した絵師だと今回の展示で知りました。伊藤若冲というとリアルな鶏の絵や香川県の直島の「鳥獣花木図屛風」白い象の絵が浮かびますが、今回見た作品は鶏の身体はリアルなんですが、顔がまさかの漫画のようになっていてこれもまた驚きました。作品に鶏の絵が多いように若冲は鶏が大好きだったようです。今回展示されている伊藤若冲の「鶏図」は本当に面白いので是非皆さんにも見てみてほしいなと思いました。伊藤若冲とは違いますが、長沢芦雪のゆるい子犬は師匠の円山応拳から始まり竹内栖鳳や今回題名に入っている奥村土牛もその影響を受けた絵師で、動物の可愛さ、愛おしさが感じられる絵で心が明るくなった気がしました。かわいい、面白い絵達と明るく清々しい風景画に癒されました。会期は2024年2月4日日曜日までやっています。興味がありましたら是非見てみてください。

スタイリスト山邉