大哺乳類展3わけてつなげて大行進と海生無脊椎動物の世界展

去年、「地球の宝を守れ国立科学博物館の500万点のコレクションを次世代へ」プロジェクトのクラウドファンディングで話題となりました。生き物が好きなのでいつかは行きたいと思っていましたが、今回「大哺乳類展3 わけてつなげて大行進」と企画展でさらに自分の好きな分野の「海生無脊椎動物の世界展」もあるということで国立科学博物館へ行ってきました。

今回大哺乳類展3のテーマは「分類(=分ける)」と「系統(=つなぐ)」。見た目や内部の特徴、DNAなどをもとにグループ分けし、それらの関係性をつなぎあわせることで浮かび上がってくる哺乳類の不思議に迫るとのこと。第2章ですぐ驚くことがありました。DNAをたどると見た目が似ていても違うグループに分かれていたり、陸と海で生息地が違うのに近いグループに分類されていたりして、これからもっと調べていったら違うことがわかるのだろうかと思うと生き物の進化の過程は面白いなと思いました。標本で一番驚いたのはミナミゾウアザラシ剥製でほんとに剥製なのかな?と思うぐらい大きくて凄かったです。これは見ないと凄さがわからないと思うので是非見に行ってほしいです。

海生無脊椎動物の世界では、形態や生態、人の暮らしとの関わり合いなど、海生無脊椎動物の不思議で多様な世界を進化の道筋(=系統樹)とともに紹介されていました。自分が一番興味をもったのは無脊椎動物の親子関係の展示でした。カエルの子にはオタマジャクシという名前が付けられていますが、無脊椎動物の中には子供(幼生)から成体に成長するにつれて何段階形を変えていくものがいて、段階ごとにそれぞれ名前が付いているというもの。形によってなのか名前が同じものもいて、名前だけではなくどんな幼生なのか写真で見比べたかったなと思いました。以前ブログで紹介した寄生虫のロイコクロリディウムもそうですが成虫へ成長するまで宿主によって形を変え、幼生時期は名前が違います。海生無脊椎動物の図鑑はなかったので残念でしたが、大哺乳類展3と同じく6月16日日曜日まで開催していますので、もう一度見に行ってみようと思いました。興味がありましたら是非。

スタイリスト山邉