本阿弥光悦の大宇宙展
日本刀の凄さと日本刀の刃文の美しさ、テレビで刀ができるまでに携る職人の凄さを見て日本刀に魅力を感じ初め、刀繋がりで今回「本阿弥光悦の大宇宙展」へ東京国立博物館に行ってきました。
本阿弥光悦のことは実は知りませんでした。冒頭にも書きましたが刀を見る目的で行ったのですが、展示を見て刀だけではなくさまざまな造形にかかわり革新的で傑出した品々を戦乱の時代に生み出す人がいたのかと驚きました。光悦は刀剣の研磨や鑑定などを家職とする名門家系の生まれということで、本阿弥家が関わった刀がありました。あの名刀とよく名をきく「正宗」をみたときは感動しました。光悦は家職(家業)だけでなく、能書(書の名人)で漆芸や陶芸、出版など法華信仰で結ばれていた様々な美術工芸分野の職人たちとのきめ細かく巧みにできた作品群には感動が止まりませんでした。能書の作品で「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」では平安時代中頃に選ばれた古今の名歌人、三十六歌仙による秀歌三十六首を揮毫した和歌巻で、下絵に鶴が描かれその上に鶴の動きとのバランスがとられた絶妙な作品の中に小倉百人一首で字は違いますが同じ名前で覚えやすかった山部赤人を見つけたときは気持ちが上がって感動しました。
行かなければ知ることができなかった光悦芸術を見れて本当によかったです。会期は3月10日日曜日までです。興味がありましたら是非行ってみてください。
スタイリスト山邉